[SAP] ABAP 開発環境をインストールする Part1

せっかくなので、SAP についても取り扱っていこうと思います。

転職サイトなどでは、希望職種でエンジニアを選ぼうとすると、汎用系、オープン系、Web 系に分かれている場合が多いですね。SAP 自体は Windows や Linux でも動かすことができるので、オープン系と言えなくもないのですが、SAP システムそのものは汎用系になるでしょう。ABAP を中心に触ってきた SAP 系エンジニアだと、C や Java を書けない人が多い気がします。SAP の知識はそれだけで飯の種になっていたという事実の表れでしょうか。というのも、SAP 関連の情報はほとんどネット上に出回っていませんし。SAP に限らず、いわゆる基幹系システム、メインフレーム系の OS/DB、なども同様ですね。高いお金を払って、トレーニングを受けなけれななりません。一応本も出ていますが、けっこう古い情報だったりします。

さて SAP は、ライセンスを購入しなくても、それなりに情報を公開していたりします。以下のサイトは基本中の基本です。

SDN – SAP Developer Network
http://www.sdn.sap.com/irj/sdn
開発者向けの情報が中心ではありますが、リリースされたばかりの製品情報や、製品概要、製品デモなどもあるので、一般ユーザーにも有益な情報があったりします。フォーラムはかなり使えます。
いつからか、SDN でネット検索すると SDN48 が先頭に出てくるようになってしまいました。日本おそるべし。

SAP Help Portal
http://help.sap.com/
オンラインヘルプです。丁寧に書かれていて読みやすいのですが、製品リリースからしばらく経たないとヘルプが出てきません。最近は日本語訳リリースのペースも早くなってきて助かります。内容については、全機能を網羅しているわけではないので注意が必要です。ユーザー向けの情報というよりは、管理者、エンジニア向けのアーキテクチャの説明が中心だったりします。検索機能がいまいちなので、検索には慣れが必要かもしれません。

日本人にとって、いつも問題となるのは言語の壁ですね。SAP に限らず、欧米企業の情報はやはり英語で知るのがベストです。逆に、英語に抵抗がなく、ちょっと読めるだけで大多数の日本人よりは優位に立てるんだ、と前向きに考えると幸せになれます。タイムリミットが迫ってきて、焦っているときに英語の情報しかないと泣きそうになりますが。

閑話休題。SAP を始めるにあたって、まずは環境を用意しなければなりません。意外と知られていない事実ですが、NetWeaver だったら無償ダウンロードが可能です。さすがに ERP は無理です。

大昔に ITPro で無償版 SAP が紹介されたことがありましたが、中途半端に終わってしまっています。執筆者が退職されたのでしょうか。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080214/293837/

何しろ 2年前の記事なのでバージョンが変わっていますが、この記事と同じようなことをやってみます。ようやく本題です。

まずはインストーラをダウンロードしなければなりません。先に紹介した SDN にアクセスし、Downloads > SAP NetWeaver Main Releases とリンクを辿っていきます。

http://www.sdn.sap.com/irj/scn/nw-downloads

2010 年 12 月 26 日現在での最新版は SAP_NetWeaver Application_Server_ABAP_702_SP6_32bit_Trial_Version です。SAP NetWeaver 7.0 EhP2 の ABAP スタックです。メインリリースだと 32bit 版はもう存在しないはずですが、逆に無償版はまだ 64bit に対応していません。

#### 2015/3/4 追記

もうこの記事を書いてから 4 年以上も経っていますが、NetWeaver のインストールをやり直してみました。これからインストールを行なうという方は、こちらのページをご覧下さい。NetWeaver 7.03 64bit を Windows Server 2012 R2 にインストールする手順です。

Calculating PI in ABAP | すなのかたまり
https://msmania.wordpress.com/2015/03/04/calculating-pi-in-abap/

####

なお、無償バージョンのライセンスは Developer Edition とTrial Version があり、微妙に使い方が違っているので注意です。Developer Edition の方が使いやすそうですが、NetWeaver 7.02 はまだ Trial しかないので、ここでは 7.02 Trial のインストールを紹介します。

http://wiki.sdn.sap.com/wiki/pages/viewpage.action?pageId=156697029

インストール要件などが書いてあるページ上部の [Click here for download] をクリックすると使用許諾が表示され、同意するとダウンロードできます。ファイルは 2つに分割されていて、2GB と 1.8GB です。今となってはあまり驚きに値しないサイズですね。ダウンロード速度はけっこう速いです。

ブログに載せるということもあり、一応使用許諾を読んでみました。「運用環境で使わないでね」 「逆アセンブルしないでね」 というようなことが書いてあります。画面キャプチャも SAP の所有物ですよ、ということは書かれていますが、ウェブに公開するなとは書いていない、と。

さて、次に 2つのファイルをダウンロードしました。RAR 形式を解凍できるソフトが必要です。分割解凍しているものなので、必ず二つともダウンロードしてから解凍しましょう。

  • NWASABAPTRIAL70206.part1.rar
  • NWASABAPTRIAL70206.part2.rar

フォルダ構成が複雑で分かりにくいのですが、とりあえずは無視して次にインストール環境を用意します。今回は以下の環境を用意しました。

  • サーバー: VMware 仮想マシン
  • CPU: 1つ
  • RAM: 2GB
  • スワップメモリ: 4GB
  • OS: Windows Server 2008 SP2 32bit 英語版
  • HDD: 100GB
  • その他: DHCP、ワークグループ、インターネット接続なし

一応ダウンロードページのインストール要件に合わせてあります。試しに 64bit 環境へのインストールも試みましたが、エラーになってダメでした。ごり押しすれば入りそうな気もしますが、それは応用編ってことで。

物理メモリ 2GB に加え、スワップ領域を 4GB 確保しています。インストールの後半で SAP が起動されるのですが、そのときにスワップ領域も使い果たすと、当然インストーラーがクラッシュします。メモリ領域は余分に確保しておきましょう。

ハードディスクに関しては、インストール後の状態で、OS も含めて 50GB ちょうどぐらいです。使っていくうちに増えていくので、100GB ぐらい用意しておくと安心です。

SAP のインストーラである SAPinst は GUI が Java で書かれているので、Java が必要です。JRE 1.4.2 か JRE 1.5 が必要と書かれていますが、1.4.2 はたぶん入手不可能なので、手元にない人は 1.5 をダウンロードしましょう。ライフサイクル的にはもうサポート切れですが、まだダウンロードは以下の URL から可能です。Java6 でも動きそうな気はしますけどね。誰か試してみてください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/download.html

これでインストール環境が整いました。インストーラ起動は次回で。

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2 Responses to [SAP] ABAP 開発環境をインストールする Part1

  1. KasuyaC says:

    とても詳しく解説されていますね。
    私も自分のPCにTrial版をインストールしてみました。

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