アメリカでエンジニアになるということ – #3 アメリカ入国

入国審査

なんだかんだで時は過ぎ、7/16 に渡米を迎えました。ケチって大韓航空のインチョン国際空港経由です。機内食でビビンバが出たこと以外は、特別なこともない快適な空の旅でした。キムチは出てこなかった。そう言えば日本海は East Sea になっていた。

CIMG3289 CIMG3284 ビビンバと East Sea。

アメリカへの入国は 3 回目で、これまでの 2 回は前述の通り 2 週間と 1 週間なので、ビザなしの ESTA だけで入国していました。ESTA とは、ビザが免除される代わりに、お金を払って事前にオンラインで必要事項を登録しておく仕組みです。

ビザサービス | 米国大使館 東京・日本
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html

そもそもビザというものを取得して入国することが人生初なので、入国審査がどうなるのかすらよく分からない状態でした。ビザそのものに、承認済みの I-797 またはI-129S を提示しなさい、と書かれているので、それを求められるんだろうなと予想してはいましたが。それと、ビザ取得をサポートしてくれた弁護士から、入国したら I-94 とスタンプ入りのビザのコピーを送ってくださいねー、とか言われていて、調べると、どうやら I-94 という紙切れが飛行機で配られるらしいところまでは把握していました。が、大韓航空の CA は税関の申告書しかくれない。I-94 ってのが欲しいんだけど、というと、いや、あなたは必要ないはず、とか言われる。いやいや、それおかしいから。まあ入国審査のところにあるでしょう、ということで空港に降り立ちました。ところが空港にも置いてない。おいおい、もう知らんぞ、ということで入国審査へ。パスポートを見せると、「お、アメリカで何やるんだ?エンジニアか?」とフレンドリーに聞かれて、yes とか言うと、指紋とって終わり。ん、簡単すぎるだろ。ESTA のときより簡単だ。それに、I-797 とか見たくないんですか。ねえ。

入国審査官に I-94 ってのが欲しいんだけど、と聞いてみると、ああ、あれはオンラインになったから、俺たちは管理しなくてよくなったんだ、とか言われる。ん、もうさっぱり分からない。後になって調べたところ、到着するちょっと前の 2013 年 5 月に紙の I-94 が廃止され、オンラインに移行していたことが判明。

CBP to Rollout New Arrival/Departure-Record Process for Foreign Visitors – CBP.gov
http://www.cbp.gov/xp/cgov/travel/id_visa/i-94_instructions/i94_rollout.xml

I-94 という書類がなくなったわけではなく、ウェブ上でパスポート番号などの情報を入れると、滞在期限や I-94 の番号が表示されます。I-94 を常時持ち歩く必要はなくなったわけですが、念のため、I-94 は印刷しておいたほうがいいと思います。確か SSC の申請で必要になりました。あと、入社手続きでも必要になります。

I-94 Admission Number Retrieval
https://i94.cbp.dhs.gov/I94/request.html

ビザと I-94 にはそれぞれ有効期間があり、私の L1-B ビザは 5 年、I-94 は 3 年の有効期間となっています。この違いがけっこう重要なようです。以下の解説が丁寧で分かりやすかった。

ビザに示されている期限と合法的にアメリカに滞在できる期限の違いについて
http://www.jinken.com/visainfo/guide30.asp

I-94 が紙だったころは、I-94 を持ったままアメリカから出国してしまって不法滞在と見なされるケースが少なくなかったようです。オンラインになったということは、パスポート番号に紐づいて出国情報が管理されるのだろうか。それなら合理的だ。

レンタカーとフリーウェイ

無事入国審査を終え、東京の暑さもどこへやら、快適なシアトルに降り立ちました。前日友人と 1AM 頃まで酒を飲み、そのあとも頑張って夜更かしをしていた (ホテルまでの道順を頭に叩き込むなど) 成果が表れ、韓国からシアトルまでの便では睡眠をとれたので、ジェット ラグはほとんどありませんでした。

そしてアメリカでの最初の関門。レンタカー。もちろん外国で運転したことなどありません。面白いことに、空港のビルにレンタカー会社のカウンターがあるのではなく、まずは空港からシャトルバスに乗り、レンタカー会社が寄せ集められている独立したビルに向かいます。そこで予約していたレンタカー会社のカウンターに並んで契約する流れです。

適当な英語が通じたのか、なんだかよく分からないまま車が借りられました。必要な書類は、パスポートと国際免許、あと日本の運転免許証も必要でした。支払は日本のクレジット カードです。なお、国際免許は 1 年間有効ですが、ワシントン州では 30 日以内に免許を取得しないといけないことになっています。州によって異なるので、予め調べておきましょう。

車自体は借りられましたが、困ったことに予約していた GPS (ナビ) が用意できなかったとか言われる始末。困ったらグーグルの地図使え、とか。いや携帯持ってないから。まあ、道順は覚えてきたし、自分で書いた地図もあるから行くしかねーなー、ということで車に向かうことにしました。赤のトヨタカムリ。下から二番目のクラスなのに大きくないか。

WP_20130721_001 シアトル ダウンタウンにて。いい車だった。

車の置いてある場所ですが、カウンターが入っているビルが巨大な立体駐車場と一緒になっていて、カウンターで階と番号を渡されるので、車が駐車されているところに行って、あとは勝手に出て行く、という感じです。駐車場は 5 階建てぐらいあってかなりでかい。鍵はカウンターで渡されるのではなく、車の鍵が開いていて、車内に置いてあるという仕組み。車体のチェックとかそういうのは一切ありません。なお、返却時にもそういうチェックはありませんでした。大雑把な国アメリカ。

当たり前ですが左ハンドル。でもアクセルは右、ブレーキは左でいんだよね、とか、本当にウィンカーとワイパーが逆なんだなーとかいろいろその場で遊ぶ。さあ行けそうだ。

空港を出るといきなりフリーウェイ走行。高速道路で練習しておいてよかったー、と思いながら、奇跡的にホテルまで一度も道を間違えずに着きました。後日何度もフリーウェイの出口を降り損なったり、交差点で曲がり損なったりしたことを考慮すると、この日ミスなくホテルまで行けたのは、神の啓示としか思えない。持ってるわ、自分。

後々覚えていくことですが、アメリカのフリーウェイと日本の高速道路は似ているようで、違いも多いです。

  • フリーウェイは基本無料 (一部有料)。出口で降り損なっても安心です。
  • サービスエリアなどは基本的にありません。そもそも無料なので、トイレや食事は適当な出口で降りて済ませれば OK。出口が近づくと、ホテルやファスト フードなど、近くにある施設のロゴが書かれた看板が立っていることもあります。
  • 速度制限はありますが、場所によって異なり、標識が出ています。基本は 60 マイル、見通しがよいところだと 70 マイルもありました。
  • 出口は番号で覚えましょう。日本の高速道路では地名ですが、こちらは出口に番号がついているので、予め降りる番号を覚えておくと、間違えなくてすみます。ただし、この番号は連番ではなく起点からのマイル数になっているため、欠番があることに注意。
  • 道路工事などで、終日閉鎖されることがあるので注意。一般道に Detour と書かれた看板が出ているので、それで迂回します。当然ものすごい渋滞になります。フリーウェイが閉鎖されている日は、家でゆっくりしましょう。

フリーウェイに関しては、いろいろな情報があり、例えばこれ↓

海外レンタカーマニュアル – 世界のバケーションレンタル
http://jpn.vacationhomedirect.com/rentacar_1.html

そんなこんなでホテルにチェックインできたので、7/22 に業務を開始できることはほぼ確定。日本でいい加減に線引きしてきた予定がちゃんと機能していることに驚き。しかし、手続きはここからが長かった。

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アメリカでエンジニアになるということ – #2 お金の話

日本で各手続きを済ませていましたが、いちいちお金がかかります。後で 150 万円もらえるとは言え、一時的に立て替えないといけません。それまでアメリカに行った後のことはほとんど何も考えていなかったのですが、現金はどのぐらい持っていけばいいのか、銀行口座はどうするんだ、と不安は絶えません。

出費の概算は以下の通り。頑張れば 150 万円以内にはできそうですね。特に、アパートを決めるのが遅く、さらに即入居可能な物件ではなかったのでCorporate Housing 代が膨れ上がっています。物をさっぱり捨てられる人は、引越し代も 30 万程度には抑えられると思います。レンタカーは、とりあえず入れる保険には全部入っておいたので高いです。これは、レンタカー屋の保険ではなく、自分で加入した保険で賄う、という方法でコストを抑えられるようです。

  • ビザ申請の代金・・・2-3 万?
  • 引越し・・・50 万円
  • 航空券・・・10 万円
  • ホテル・・・15 万円
  • Corporate Housing・・・40 万円
  • レンタカー・・・40万円

貯金もあるし、多少赤字になるのはいいのですが、これらの支払いは全て日本のクレジット カードを使って支払うことになります。普段そんなにお金を使わないので、カードの限度額の合計は 150 万円もない・・・。会社から支給されている Amex Corporate Card がありましたが、これは日本の会社を退職した時点で無効になってしまうので、アメリカでは使えません。というわけで、まずはクレジットカードの限度額を一時的に引き上げることで 2 ヶ月分だけ 160 万円分の枠をゲットするところからお金の準備が始まります。カード会社にもよると思いますが、私の場合は 2 枚のカードの限度額を増枠を電話でお願いして、翌営業日には対応してくれました。

次にアメリカに行ってからの生活費の問題。アメリカに行ってすぐに銀行口座を開けるとは思っていなかったので、10 万円ぐらいは現金で持っていくとして、それが尽きたときの心配がありました。これについては、シティバンクの米ドル普通預金を開設しておくことでとりあえず回避。ここでシティバンクについて説明しておきます。

日本のシティバンクでは、以下の口座を開設できます。それぞれ異なるもので、口座番号も別です。

  • 円普通預金
  • マルチマネー普通預金
  • 米ドル普通預金

Citibank | 国内・海外で使う | シティバンク銀行で口座開設
http://www.citibank.co.jp/banking/bankingcard/

ここで特徴的なのは米ドル普通預金と、その口座からお金を引き出せる外貨キャッシュ カードの存在です。外貨キャッシュ カードは日本国内では使えませんが、アメリカの大抵の ATM でお金を引き出せます。ただし引き落とし時に手数料が $2 かかります。米ドル普通預金へは、円普通預金から、マルチマネー普通預金経由でお金を振り替えることができます。私の場合は会社の得点で手数料が無料になるという恩恵があり、助かりました。

ただし、シティバンクの米ドル普通預金といえど、あくまでも日本のシティバンクの口座に過ぎず、アメリカのシティバンクの口座ではないことに注意が必要です。米ドル普通預金には、マルチマネー普通預金経由でのみお金を預け入れることができ、キャッシュカードは引き出し専用です。

一日の引き出し限度額は最大 $3,000 です。が、大抵の ATM は $600 が限度額になっています。これは、ATM がお札を 30 枚以上を扱えないからです。仮に $100 札が流通していれば $3,000 引き出せる気はずですが、今のところ $20 より額面の大きい紙幣を見たことがありません。シティバンクの口座は後で車を買うときに役に立ったのですが、この制限のせいで不便なことになりました。

シティバンク以外の選択肢として、MUFG のカリフォルニア アカウントがあります。私はメインバンクがみずほなのと、シティバンクの手数料無料が魅力だったのでこちらは選びませんでしたが、このサービスだとアメリカの口座を持てます。

海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント》 | 三菱東京UFJ銀行
http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/index.html

日本の銀行が提供している海外送金の仕組みを使うこともできそうですが、手数料が 5,000 円ぐらいかかるのと、手続きがかなり面倒そうなのでパスです。よっぽど高額が必要にならない限りは、海外送金は不要かと思います。

実際は、到着してすぐに銀行口座を開くことができました。事前に調べた情報によると、ソーシャル セキュリティー ナンバーがないと駄目な場合と、なくても OK な場合があり、銀行や受付の人によって異なるようです。ただ、留学ではなく就労ビザで行く場合は、当然給与口座が必要になるわけで、もし銀行の窓口で断られた場合は会社に聞いてみるのが一番かと思います。

多くのブログに書かれていますが、アメリカで銀行口座には Check Account と Saving Account というのがあります。それぞれ日本の当座預金と普通預金に相当するものです。日本で個人が当座預金を持つことは少ないと思いますが、アメリカでは 2 つとも作ることが多いようです。どちらの口座も同じように使えますが、Check Account ではデビット カードを作ってもらえます。Saving Account のデビットカードがあるかどうかは不明です。日本のデビット カードとは異なり、VISA 対応なので、VISA が使えるところであれば世界中でデビット カードが使えるはずです。これは日本にはない便利さです。VISA マークがついているからと言って、クレジット カードではありません。日本では、VISA = クレジット カードのような図式になっていますが、VISA というのはあくまでも決済手段であって、種別で言うと Paypal と同列です。

クレジット カードの申請には、必ず SSN が必要になります。デビット カードがあれば、スーパーやガソリンスタンド、インターネット ショッピングなど全ての支払いは可能なので、基本的にはクレジット カードは不要です。よく言われるように、現金を使う場面もほとんどありません。ただし、多くの人が財布を持たないとか、みんなマネークリップを使っているということはありません。胸ポケットのある服を着ないので、長財布は全然見かけませんが財布は使います。クレジット カードは、クレジット ヒストリーを作る用途と割り切って持っておいたほうがいいと思います。家の購入や、車のローンを組む予定がなければ、それほど必要ないのかもしれませんが。

また、Check Account を作ると小切手帳をもらえます。映画でしか見たことがありませんでしたが、アメリカでは保険や家賃の支払いなど、小切手を使う場面が多々あります。遅れているとしか思えない・・・。最近はオンライン決済ができるところが増えてきたようです。アパートでも、オンラインで家賃が支払えます、と謳っている物件が幾つかありました。アメリカ人も小切手は不便だと思っていたということでしょうかね。

最後に ATM の話をもう少し。アメリカの ATM でも、もちろん現金の引き出しや預け入れが可能です。引き出しが withdraw で、預け入れが deposit です。いくつかのブログで、アメリカの ATM は現金を預け入れるときに紙幣を数える機能がなく、封筒に入れて後日人間が回収する、とかいう衝撃の情報を目にしましたが、少なくとも私が使う ATM は現金をちゃんと数えてくれます。ただし $20 札までしか使ったことがなく、$100 札を入れられるかどうかは不明です。もちろん、硬貨を取り扱うことはできません。こういうところは日本が最高に進んでいます。さすが自販機の国。

ただしアメリカにも硬貨を取り扱える自動販売機はたくさんあります。ちゃんと動くか不安にはなりますが。とあるコイン ランドリーでは、25 セント硬貨しか使えませんでした。しかし、乾燥機を回すのには $2 かかります。つまり、毎回コインを 8 枚も入れないといけません。当然そんなに持っているわけがないので、別のところで両替してもらうわけですが、効率悪すぎます。額は決まっているのだから、初めから 1 ドル紙幣使えるようにしておけよ、と。アメリカはこのような不思議なことが多いです。でも、アメリカ人が日本に来ても、同じようなことを我々日本人が思いもよらないところで感じているのでしょう。例えば、デビットカードが VISA 対応じゃない!とか。

アメリカでエンジニアになるということ – #1 ビザ

面接に受かってめでたくオファーをもらうと、すぐにビザの申請手続きが始まります。今回私が取得したのは L1-B というビザ。手元のを見ると期限は 5 年。これは、専門職を持つ者として、アメリカの会社 (日本の会社の海外法人も含まれる) に駐在できるというものです。

米国政府による公式情報はこちらです。

米国ビザ申請 | 就労ビザ – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typework.asp

申請者から見た取得までの流れは大体以下の通り。I-129S のように、"アルファベット-数字 " で書かれているのは、書類の種類です。ビザ申請に限らず、公的な書類には大体こんな感じの名前がついています。

  1. 申請者が必要な書類を会社に送る。
  2. 会社が移民局に申請し、承認を得る。
  3. 承認された書類 (I-129S と I-797) を郵送してもらって受け取る。
  4. ビザ申請用の写真をゲット。ソフト コピーとハード コピー両方が必要です。
    高いですが、写真屋 (某ソフトではなく) で用意してもらうのが無難です。
  5. オンラインでビザを申請 (DS-160) し、面接を予約。このときに写真もアップロード。
    質問が多いので、30 分ぐらいはかかります。週末にゆっくりやりましょう。
  6. 大使館に行ってパスポートを預け、面接を受ける。結果はその場で伝えられます。
    面接に通った場合は、パスポートを預けたままその日は終了です。
  7. 後日、ビザが貼られたパスポートが郵送されてきます。

これまでの面接は、自分を雇うと会社にメリットがありますよー、ということを伝えるものですが、今度は同じことをアメリカ政府に対して行います。今回は L1-B なので、自分の持つ技能を使ってアメリカで働くことで、アメリカにこんな利益があります、ということを伝えないといけません。上記公式サイトに [補足書類] として書いてありますが、申請者側で用意する書類には、以下のようなものがあります。

  • 大学の成績表、卒業証明書
  • 各職歴における上司の推薦状
  • 自分の持つ専門知識の内容と、それを新しいポジションでどう活かせるのかの説明

オファーをもらって会社が OK を出しても、政府がビザを発給しなければ働けません。また、ビザ申請に時間がかかり過ぎるとオファーが取り消されるという可能性もゼロではないので、ビザが発給されるまでは気が抜けません。というか、実際に現地に行くまでは一切気が抜けません。

最初の 2 つは、大学に行ったり、上司本人に会いに行ったりしないといけないので、時間がかかります。また、時差のせいでアメリカとのやり取りも時間がかかるので、とにかく急いで効率よくやりましょう。私の場合は時間のロスがあり、2 ヶ月近くかかってしまいました。そのぐらいは普通みたいですけど。やはり大学の勉強は真面目に、そして円満退職が重要ですね。人生どこで何が必要になるか分からないものです。

事前の懸念としてあったのは、私の場合は学部の専攻が生物化学で、仕事とまったく関係ないということ。場合によっては、専攻とは違う仕事に就いている理由を問われると言われました。言われた、というのは、アメリカ側では弁護士がビザ申請の書類の作成を手伝ってくれているためです。このことは、申請時に G-28 という書類で正式に伝えます。例えば 3 つ目の専門知識の説明は、まずは自分で書いて、その弁護士にメールで送るわけですが、それに肉付けがなされたものが各申請書類と一緒に送り返されてきます。このとき、書いてもいないのになぜか自分が SQL Server の専門家にもされていて驚きましたが、あれは明らかにコピペ・・・。そんなんでいいのか。まあ、知識としてないわけでもないので、そのまま大使館に出しちゃいましたが。基本的には自分への賛辞で埋め尽くされているので、読んでいて恥ずかしくなってきます。

さて、無事にアメリカから書類が届いたら、米国大使館のウェブサイトからオンラインで申請を行います。が、このときに写真をアップロードする必要があるので、先に準備しておきましょう。申請書類が届く前にやっておくと効率がいいですね。ソフトコピーとハードコピーの両方を発行してくれる証明写真の機械が見つからなかったので、適当な写真屋で撮ってもらいました。アメリカのビザ用と言えば、写真屋側でやり方を心得ているはずです。念のため、写真のレギュレーションはこちら。

米国ビザ申請 | 写真および指紋 – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-photoinfo.asp
http://cdn.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-photoinfo.asp

写真が用意できたら、いよいよ申請です。具体的には、オンラインで DS-160 というフォームを埋めて送信するという方法になります。サイトはこちら。

Nonimmigrant Visa – Instructions Page
https://ceac.state.gov/genniv/

この中で、アメリカから送られてきた I-129S を見ないと埋められない項目があるので、書類が来る前に申請を終えることはできません。申請ページには日本語訳もあるのですが、翻訳が紛らわしいので英語でやったほうが無難です。例えば Receipt Number の翻訳が申請番号、となっていた記憶がありますが、これは I-797 を見ると I-129S の Blanket petition approval number と同じです。また、Petitioner が請願者となっていますが、これは自分ではなく会社名です。何せ I-797 が英語なので、申請も英語でやったほうが項目名の比較が簡単です。それと、有効期限を自分で入力する項目があるのですが、I-797 を見ると Petition Valid Indefinitely と書いてあって期限が書いてありませんでした。9999/12/31 みたいな日付は入力できなかったので、5 年後の日付を入れておきました。面接のときに特に突っ込まれることはなかったので、これでおそらく正解でしょう。最後に写真をアップロードして DS-160 は終了です。

DS-160 送信の後、同じサイトからそのままオンラインでお金を払うと領収書番号が発行されます。ここまで来て、ようやく面接の予約ができるようになります。私のときは、1 週間ぐらい先まで埋まっていました。早めが肝心ですね。

いよいよ面接です。ここで申請が却下されると非常にまずいので、けっこう緊張します。終わってみるとビビる必要はなかったのですが、終わる前はしょうがないです。なんと Youtube に日本語の公式ビデオがあるので、一度は見ておくといいかも?

アメリカ・非移民ビザ面接の手順【アメリカ大使館公式ビデオ】 – YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=GxOZrZegdTk

当日の手順や持ち物は、下記ページが分かりやすいです。 (東京の場合) 書類を重ねる順番まで指定されています。申請するタイミングによって持ち物が変わる可能性があるので、各ブログを信用せず、面接前に大使館/領事館のウェブサイトをしっかり確認しましょう。

非移民ビザ | 米国大使館 東京・日本
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-nivinterview-procedures.html

私が参照したブログでは、レター パック 500 を自分で持っていくという情報が幾つかありましたが、私のときは必要ありませんでした。あと、DS-160 確認書の印刷はモノクロで大丈夫です。プリンターを持っていない人はコンビニでできます。

大使館でもお金を払う必要があります。ビザの種類にもよりますが、けっこう高い。面接を行う部屋でお金も払うのですが、クレジットカードが使えるので現金で持っていく必要はないです。ただ、使えるかどうか微妙なクレジット カードであれば、念のため現金も持っていったほうがいいかもしれません。日本円だけでなく、米ドルでも払えます。って日本人には関係ないか。

YouTube の公式ビデオにも指摘がありますが、予約したときの時間は、あくまでも大使館の前に集合する時間なので、実際に面接が始まる時間ではありません。ただ、けっこう行列が長いので少なくとも 30 分前に着いているぐらいがいいかもしれません。私は朝一で行ったのですが、既に 20 人以上は並んでいたと思います。ビザの更新と思われる外国人と、学生っぽい人たちが大半。親と来ている人 (たぶん高校生) もけっこういた。リッチな家庭ですな。

さて面接ですが、普通に窓口で会話するだけです。言語は英語ですが、中身は市役所での手続きと対して変わりません。隣の人の会話内容とか聞こえちゃいます。私の場合は、「アメリカで何するの?」と、「それは今の仕事と同じ?」 の 2 つを聞かれただけでした。時間にして 5 分ぐらい。でも待ち時間は 3 時間。後から来た人が続々と面接を受けて帰ったりするし、待っている間、超不安になります。携帯は受付で預けているので、暇です。留学生はけっこうすぐ呼ばれてささっと帰っているようでした。部屋にテレビが設置されていて、アメリカの素晴らしさを伝える内容が流れていますが、すぐに見飽きてしまうので本を持っていきましょう。待ち時間はビザの種類や書類の内容によるのでしょう。留学生っぽい人たちは早かった。というか会社から送られてきた私の書類がほかの人に比べて明らかに分厚かったと思います。

会社が小規模な場合や、事業内容によっては質問が多いようです。テロに関係しそうな、原子力、宇宙工学、生物、物理、化学系なんかはいろいろ聞かれるような気がします。コンピューター系だと暗号などのセキュリティー技術あたりはチェックされるようです。DS-160 にもそんな設問がありました。

面接の最後に、「許可されました」 という紙をもらえるので、その日はそれで終了です。あとは、待っていればビザが添付されたパスポートが郵送されてきます。

アメリカでエンジニアになるということ

生活も落ち着いてきたので、久々にブログでも更新しましょうかね。タイトルの通り、アメリカで働くことになりました。シリコン バレーではありませんが。そこで、数回に分けてこれまでの経緯をまとめてみます。と言うのも、ビザの取得に始まって、アメリカで散髪するときの英語など、あらゆるところで先人達のブログ記事に助けられたので、自分の経験も後に続く人の役に立てばいいな、という単純なモチベーションがあるからです。アメリカのエンジニア面接について興味がある人もいそうな気がするので、面接の準備や面接で思ったことについても後々書きます。

さて、思い返せば、当初思っていた以上に長い道のりでした。日本での手続きでは、時差や文化の違いによって手続きが遅々として進まず、アメリカに行くのが嫌になったぐらいです。さらに、アメリカに着いてからの手続きは日本での手続きより多く、永遠に終わらないかと思えるほど。かつ、新しい仕事を覚えながらこなすわけで、ストレスは大きいです。もちろん、エンジニアとしてはこれからが本格的な勝負です。

今のポジションに応募してから、今日までで日付の記録がある主なイベントは以下の通り。いちいち決断力が求められます。

12-1 月: 応募
2 月: Technical Screening (面接を受けるための面接)
2 月: Technical Screening に通って、面接日程が決まる。
3月: 面接 (Lync を使ったオンライン会議 x5)
3 月末: めでたくオファー。
6/1 アメリカから申請書類到着。
6/14 米国大使館でビザ申請。
6/17 ビザ発給日。家に到着した日は忘れた。
6/23 退去通知。
6/24 引越し業者による部屋の下見。
7/10 日本での最後の仕事 (最初で最後のワークショップ講師) 終了。
7/12 日本での最終出社日。
7/14 荷物の搬出。
7/15 アパート退去。
7/16 渡米。空港でレンタカーを借りてホテルへ。そのあとオフィスへ行って挨拶。
7/19 銀行口座、携帯電話ゲット。
8/1 ホテルから Corporate Housing に引越し。
8/2 SSC (ソーシャル セキュリティー カード) 申請。 確か 8/10 に届いた。
8/16 運転免許のペーパー テスト。
8/17 アパート見学。
8/19 アパート契約。
8/23 運転免許の実技試験。無事パスしてその日のうちに DOL で免許取得。
8/31 新車購入。
9/14 Corporate Housing からアパートへ引越し。船便の荷物の搬入。
9/17 インターネット開通

自分自身について書いておくと、留学経験なんてものはなく、これまで 3 週間以上日本を離れたことはありませんでした。その 3 週間とは、学生時代の語学学校 2 週間 (イギリスでホームステイ) + フィンランド観光。アメリカには、会社のトレーニングで 2 回 (2 週間と 1 週間) 行っていたので、街は一応知っているという状態。英語力はまあ・・・日本にいれば中の上ぐらいかもしれませんが、こっちでは最底辺。とにかく聞き取るのが苦手。英語の電話は今でも恐い。

忘れちゃいけないのが運転経験。8 年前ぐらいに学生らしく山形県の合宿免許で取得して以来、レンタカーで数回運転しただけの筋金入りのペーパードライバーだったわけで、今回の渡米における最大の懸念といってもいいぐらいでした。何とかなるものです。

メールでオファーをもらったとき、明らかに人生が大きく変わったはずなのに、あまり感情が沸いてこなかったのが不思議でした。それどころか、アメリカに来て仕事をし始めても、いまだ現実感がない状態を引きずっているような気もします。9/14 にアパートへ引越し後ひたすらダンボールを開けているとき、もう後戻りできんなー、ぐらいは思いましたが。それだけ日本での生活が染みついていたのでしょう。海外で仕事をするというのは、一社目に就職してソフトウェアの世界に迷い込んでからの目標ではあったのですが、飛び上るほど大きな喜びを味わった、というタイミングは結局得られませんでした。もちろん嬉しいのは事実ですが、大学に合格したときとは大違いです。人生があまりにも大きく変わるとこんなもんなのですかね。