L1 ビザ更新手続き

気づけばアメリカに来て丸 3 年が経とうとしています。技術力が成長しているかどうかは正直微妙なところですが、総合すると、日本よりは仕事がしやすい環境です。そんなことはいいのですが、私は未だに L1 ビザで、初回の有効期間が 3 年だったので日本で更新してきました。グリーンカード取得のプロセスとの兼ね合いや、社内での書類の準備などでバタバタしたので、まとめておこうと思います。

まず大前提ですが、L1 ビザの期限は 3 年です。正確に言うと、ビザ スタンプの期限は、パスポートに添付されているビザの Expiration Date として書かれており、2012 年以降に発行されたビザの場合は発行日から 5 年後のはずです (2016 年現在)。しかしこれは罠で、実際の滞在期限は、ビザ上に PED (= Petition End Date) として示されている日付で、こちらは発行日から 3 年後になっています。この日付が、アメリカ入国時に発行される I-94 の有効期限と一致するはずです。

L-1ビザの就労(滞在)期限とビザスタンプの期限について | SWLG P.C. Immigration News
http://www.swlgpc.com/jp/blog/2015/05/employment-period-and-visa-stamp-expiration-date-for-l-1-visas/

Lビザでの有効期限と滞在期限の違いについて | American Business Creation
http://abctny.com/immigrationnews/%EF%BD%8C%E3%83%93%E3%82%B6%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%9C%9F%E9%99%90%E3%81%A8%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E6%9C%9F%E9%99%90%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

L-1 は駐在員ビザなので、基本的にはアメリカでの勤務先が移民局への延長申請などを行ってくれるはずです。ただし、ビザを更新する大前提として一度アメリカから出ないといけないこともあり、旅費や仕事上のスケジュール調整は自分でやらないといけません。したがって、まずは延長申請の全体のプロセスを理解しておくことが重要と思います。

簡単な流れは以下の通りです。基本的には新規申請と同じです。

  1. 勤務先が移民局への延長申請を行ない、その petition の Receipt Number が発行される。
    (https://egov.uscis.gov/casestatus/landing.do でステータスを確認できる)
  2. Receipt Number をもらって、申請者がオンラインで DS-160 フォームを送信し、領事館での面接を予約。
  3. 面接前に、勤務先から必要な申請書類を受け取っておく。I-129S, G-287, I-797, サポート レターなど。
  4. アメリカ出国。
  5. 領事館で面接を受け、パスポートを預ける。面接の最後に承認されたかどうかを教えてくれる。
  6. 滞在先でパスポートを郵送で受け取る。
  7. アメリカ入国。新しい PED で I-94 が発行される。

ポイントは、前述のようにアメリカを出ないといけないことです。アメリカ入国の時に I-94 が発行されるので、そもそも一度出国しないと新しい I-94 を発行してもらうことができないのです。では、我々日本人の場合は日本に帰らないといけないか、というと必須ではなく、基本的にはアメリカ以外ならどこでも OK です。例えばここシアトルの場合、最寄りの領事館であるカナダのバンクーバーで延長申請を行なうことは可能らしいです。ただし私の場合は、グリーンカード申請との兼ね合いもあって、リスクを最低限に抑えたかったので、高い旅費を犠牲にしても日本で延長することにしました。ちなみに社内のガイドには以下のように書かれています。

Visa stamps can be obtained at United States Consulates or Embassies outside of the United States. Procedures vary depending on consular location, so it is important that you familiarize yourself with the procedures at the location where you intend to apply well in advance of submitting the application. Most consulates require that an appointment be made in advance and that the application be submitted in-person by the visa applicant.

The general rule is that you should apply for a US visa stamp at a US consulate located in your home country. Some US consulates will accept visa stamp applications from persons who are not citizens or residents of the nation in which they are located. However, because the consulates have wide discretion in these matters and most will usually not accept applications from “third country nationals”, we generally recommend that you apply for US visa stamps in your home country.

Qualifying applicants renewing select US nonimmigrant visa types, whose most recent visa was issued in India, may be able to obtain a waiver allowing them to skip the process of scheduling an interview appointment at US consulates in India.

また、ある人がこんなことを言っていました。L-1 はあくまでも駐在員ビザであり、日本の会社に所属している人がアメリカの会社に駐在している、という体を取っている。書類に不備があった場合などは、領事館がそれを関係機関に確認しないといけないが、その場合は日本の会社に連絡が行くことが多い。このとき、第三国の領事館はそもそも日本の会社と連絡を取る必要があることを好ましく思わない、また、言語や時差の関係で連絡に時間がかかることが予想されるので、万が一に備えるならば日本の領事館に行ったほうがスムーズ。

ちなみに、トルコ人の上司は、初回の延長はトルコに行ったけど、二度目以降はバンクーバーで何の問題もなかったとも言っていました。

なお、日本で面接を受けることの欠点としては、旅費に加えて、発給までの期間が若干遅いことがあります。以下のページで、領事館ごとの面接の空き具合と、ビザ発給までの日数の目安を一応確認できます。

Visa Appointment & Processing Wait Times
https://travel.state.gov/content/visas/en/general/wait-times.html/

Petition の Receipt Number をもらって、どの国で面接を受けるかを決めたら、DS-160 のオンライン フォームを自分で記入して、面接の予約を行なうのが次のステップです。当然ながら飛行機のチケットや、日本での滞在先も自分で手配しないといけません。ここで問題になるのが、面接後何日でビザが発給されるかは決まっていないことです。一応上記のサイトで目安は確認できますが、最大日数が保証されているわけではありません。これについては、滞在期間を長めに確保する以外の方法はなく、滞在費が嵩むことは避けられません。そこで、上記サイトよりも遥かに役に立つのが↓の掲示板です。

ビザ取得情報データベース
http://www.kenkyuu.net/cgi-visa-survey/fvote-visa.cgi

各領事館で、発給にどれぐらいかかったかの投稿がまとめられています。大学の研究者向けのサイトなので、ほとんどが J1 ビザで、L1 とは勝手が違うとは思いますが、東京の場合で基本的に 1 週間、バッファーを含めて 10 日から 2 週間確保しておけば安全っぽいです。月曜か火曜日に面接を受けて、次の週の後半まで滞在するのが無難だと思います。領事館は土日休みですが、パスポートはレターパックで送られてくるので、土日に受け取ることもできます。私の場合は、面接を受けたのが水曜で、2 日後の金曜にパスポートが発送されて、日曜の朝に滞在先のホテルに届きました。

以下のような順番で手配を行うのが普通だと思います。まあお金がある人は適当でいいと思いますが・・。

  1. DS-160 を埋めて送信する (この中に Receipt Number を記入する欄があります)
  2. 面接の予約可能日を確認する
  3. 予約可能日をもとにフライト、ホテルの空きを検索
  4. 面接を予約
  5. フライト、ホテルを予約

DS-160 オンライン フォームの記入は以下のページからできます。最初のページで領事館の場所を選択します。

Nonimmigrant Visa – Instructions Page
https://ceac.state.gov/GenNIV/Default.aspx

DS-160 記入における特記事項は以下の通り。

Travel のページでビザの種類を L1 を選択すると、Application Receipt/Petition Number という項目が出てくるので、そこに勤務先から通知された Petition Number を入力します。

Previous U.S. Travel のページの最初の質問が "Have you ever been in the U.S.?" で、延長の場合は当然 Yes になります。すると、過去 5 回のアメリカ入国日と滞在期間を聞かれます。ビザの 3 年間で、日本への一時帰国を含めて何度アメリカを出入りしているわけですが、そんな小旅行をいちいち入力するのが面倒だったので、直近は 3 年間アメリカに滞在したことにしました。特に面接で聞かれることもなかったので、それでいいと思います。アバウトです。

同じ Previous U.S. Travel のページの最後の質問が、"Has anyone ever filed an immigrant petition on your behalf with the United States Citizenship and Immigration Services?" です。移民ビザやグリーンカードの申請を同時に行っている場合は Yes を選択します。ただし、petition という段階は I-140 の提出であり、PERM の申請は petition にはならないことに注意が必要です。私の場合は、グリーンカードの申請プロセスで PERM は承認済みで、AOS はまだファイルされていない状態でした。社内のガイドを見ると以下のように書かれていたので、No を選択しました。もし AOS、特に I-140 が既に申請されている場合は Yes を選択し、Explain の欄に以下に書いてあるようなコメントを書いておきます。

If any US employer has ever submitted a Form I-140 Immigrant Visa Petition for you to USCIS, then you should answer "yes." In the box that will appear under "Explain," you should enter: "[Company’s name] filed an I-140 for me with USCIS." For most employees, the I-140 is the second stage of the employment-based green card process, following the PERM labor certification.

次に迷ったのが Additional Work/Education/Training のページの "Do you have any specialized skills or training, such as firearms, explosives, nuclear, biological, or chemical experience?" という質問です。該当する人は少数だと思いますが、私の場合、学部が生物化学科だったので Yes に該当します。社内のガイドを見ると、以下のように書かれていました。したがって Yes を選択し Explain の欄には "I was a student of the Department of Biophysics & Biochemistry at The University of Tokyo." とか書いておきました。この回答について面接で質問来るかなと思いましたが、何も聞かれませんでした。補足資料の中に大学の成績証明書が入っていたので、特に不明な点はなかったのでしょう。よかった。

Answer this question truthfully. If you have ever taken any classes in the shooting of firearms, detonation of explosives or have studied the nuclear, biological or chemical sciences at any time, answer yes to this question and detail on a separate sheet of paper where and when you received this training, who trained you and why.

あとは特に引っかかる部分はありませんでした。DS-160 フォームを送信すると、確認番号 (DS-160 Confirmation Number) が発行されます。この番号を面接予約の時に入力するのでメモっておきます。

面接の予約は以下のサイトから行います。アカウントを作るときに国を聞かれるので、日本で面接を受ける場合は日本を選んでアカウントを作ります。

https://cgifederal.secure.force.com/

この段階で初めて正確な面接の空き日程を確認できるようになります。いきなり面接を予約してしまう前に、念のためフライトやホテルの空き状況をチェックしておきましょう。

日本のアメリカ領事館の場合、いくつかの条件を満たすと、面接なしの郵送だけでビザ更新の申請ができます。ただし、更新の際に本人が日本にいなければならないことに変わりはなく、郵送申請の場合、日本について成田などからすぐにパスポートを領事館に郵送し、あとはひたすら待つという流れになります。メリットはわざわざ領事館まで出向かなくてよい、という点ですが、面接の場合よりも時間がかかることが多いようです。また面接の場合には、面接終了時に結果がすぐ通知されるので安心感があります。

米国ビザ申請 | ビザを更新する – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-visarenew.asp

私はもともと面接ありのプロセスにしたかったのですが、面接予約のポータルが少々使いにくく、2 点ほど注意が必要でした。

まず、面接予約をしようとしている段階では、まだホテルを予約していません。しかし面接予約を完了するときに、日本の滞在先である住所を求められます。最終的にそれがパスポートの返送先になるわけですが、空欄のままだと面接を予約することができません。以下のページにあるように、面接当日まで住所を変更することはできるので、まずは適当な住所を入力して予約を完了させる必要があります。かといって嘘の住所を入力するのも憚られるので、最初は勤務先の住所を入れておきました。

米国ビザ申請 | 書類の郵送先住所を変更する – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-deliveryaddressmodify.asp

もう一つ注意点がありました。予約の際、郵送申請が可能かどうかを判別するための質問を聞かれ、条件がマッチすると勝手に郵送申請にカテゴライズされてしまい、面接日を選択することができなくなります。困った仕様です。この場合、New Application/Schedule Appointment をクリックして最初からやり直して下さい。このとき、新たに料金を支払ってしまわないように注意してください。最後の質問が確か、「今日本にいますか」的ものなので、No を選ぶと面接が必須になります。

面接の予約が終われば一安心で、あとはフライトとホテルを適当に予約します。私の場合は月火が空いていなくて水曜日が面接になりました。さすがに翌週の金曜日までにはビザは発送されるだろうと推測し、面接の翌々週の月曜日に帰る便を予約しました。日曜日でもよかったのですが、月曜のフライトが安かったのです。お金ないんで・・。ホテルを予約したら、もう一度面接予約のページに戻って、住所を変更します。スムーズにパスポートを受け取るためには、正確に住所を記述することがとても大事です。上記ページからの引用ですが、住所記述に際してよくあるミスは以下の通りです。

  • 自宅を選択した場合:マンション・アパート名、部屋番号、受取り人氏名がない。
  • 本人以外への配達を希望した場合:宿泊先(ホテル)名、大学および学部名がない。
  • 勤務先を選択した場合:社名、建物名(階数も含む)、受取り人氏名がない。
  • APO/FPO/DPOアドレスのみ記載され日本国内の住所がない(郵送は日本国内のみ可能)。
  • 郵送先住所ではなくメールアドレスが登録されている。

日本国内の郵送で使うのだから住所は日本語表記のほうがいいような気もするのですが、そのような記載が全くないので英語表記で書きます。このときはヴィラ・フォンテーヌ日本橋三越前に 14 泊する予定だったので、住所は以下のように書きました。

Address Line 1:
1-7-6 Honcho Nihombashi
Hotel Villa Fontaine Tokyo – Nihombashi Mitsukoshimae

City: Chuo-ku

State: Tokyo

Postal Code: 1030023

Contact Information の Phone Number のところは、日本の携帯番号がないので、+1 で始まるアメリカの携帯番号を書いておきました。日本滞在中はその番号に出られないのであまりよろしくないのですが。

面接の予約が終わったら、あとは日本へ行くだけ・・・なのですが、実はその前に必要な書類を受け取らないといけません。私の場合、これが一番厄介でした。というのも、次のようは不毛なメールのやり取りをしていたためです。意見食い違いすぎ。今見返すと、弁護士 (Attorney) の言っていることも分かるのですが、情報を小出しにされている感があります。

[2016/5/13 Fri.]

Me: "I’ve submitted DS-160. How can I get an approved I-129?"

Attorney: "You are applying for your L-1 visa at the Consulate, so the officer will approve your I-129S (L-1 application). The petition number for blanket L applications is the receipt number highlighted in the previous thread.
Please let me know your finalized travel plans and visa appointment date when finalized."

Me: "After I submitted DS-160 to the consulate in Tokyo/Japan, I received the confirmation card attached, which says I must bring an approved I-129. Do you mean it is not needed? Only passport is good enough for L-1 extension?"

Att: "We are preparing all of the documents that you need for the interview."

Me: "When you say ‘We are preparing’, is it expected I can receive those documents before the interview whenever I schedule it?"

Att: "Yes – which is why we need to know when you are departing and your appointment date."

Me: "That’s what I wanted to confirm. I thought I would schedule an interview *after* getting all required documents."

[2016/5/16 Mon.]

Me: "Below is my finalized travel plan:
Departure: May-29-2016
Interview: June-1-2016
Arrival to the US: June-13-2016"

Att: "Thank you. We will finalize your paperwork next week."

このメールの後この週は一切音沙汰なし。月曜なのに next week かよ意味分からん・・とか思いながら大人しく待ってたわけです。で、翌週の月曜の朝に電話がかかってきて、今からサポートレター送るからレビューしてくれ、みたいな感じ。でそのあとのメール。

[2016/5/23 Mon.]

Att: "As part of the application, we have prepared a support letter (attached). Please review the support letter for accuracy…
In order to finish preparing the petition to be ready before his departure this weekend, we kindly request that you review the letter at your earliest convenience."

ここで添付されてきたレター、なんと別の人の名前が書いてある。たぶんコピペミス。仕事が杜撰すぎ。この弁護士クビだろもう・・。その上、3 年前と違って更新の条件が厳しくなっているから正確なジョブ ディスクリプションを提出しろ、とかいろいろ言われる。いやそれ以前にお前が正確なレター送ってこいよ。この後不毛なやり取りが 2 日続く。そしてようやく。

[2016/5/25 Wed.]

Att: "I have incorporated the information provided in the previous threads to the draft of the support letter…"

Me: "This looks great to me. I can sign off."

[2016/5/26 Thu.]

Me: "Can I receive documents today?"

Att: "We will not have the packet ready for collection until around 1pm tomorrow. Please send me a meeting invite for after 1pm to collect your paperwork from my office."

翌日にやつのオフィスに直接出向いてようやく書類をゲット。この日が金曜で出発が日曜だから間一髪。面接の予約がもっと早かったらどうなっていたのか不明。まさに US クォリティ。

さらに、この週はアメリカ出国に対して、グリーンカードの AOS をどうするかという話を別の弁護士と不毛なやり取りをしていました。その弁護士には一度送った写真を紛失されるなど、同様に杜撰な仕事をされていたわけですがそれはまた別の機会に。

ここまで来ればあとは日本に行って面接を受けてくるだけです。以下のサイトを読んでおけば大丈夫でしょう。携帯の持ち込みができないので、時間を潰すための本や雑誌などを持っていったほうがいいです。あと、前に並んでいる人がライターの廃棄を余儀なくされていたので、タバコを吸う人は気を付けてください。

非移民ビザ | 東京, 日本 – 米国大使館
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-nivinterview-procedures.html

新規の時と違って、大使館に入ってから 5 分ほどで料金を支払うように言われて、その後 10 分ほどで面接に呼ばれました。面接で聞かれたのは、アメリカでの仕事内容と、今まで何年勤めているのか、の 2 点だけ。領事館がその場で I-129S にスタンプと署名をしてくれました。大使館の中にいたのは合計 30 分ぐらい。

アメリカ入国の際には、念のため承認済み I-129S などの書類は預け入れずに手荷物にしておきましょう。とはいうものの、初回の入国のときと同様、今回もパスポート以外の書類は不要で、入国審査官にビザを更新して一回目の入国であることを伝えると "Welcome back!" と言われて一瞬でスタンプを押されました。

なお、アメリカに戻ってきて 2 日後に AOS がファイルされました。さっさとグリーンカードが欲しい。

アメリカでエンジニアになるということ – #5 運転免許

次に免許です。前の記事にも書きましたが、免許の取得に SSN は求められなかったはずなので、レンタカーでの運転に一通り慣れてきたら免許を取得してしまったほうがよいです。免許取得の流れは以下の通りです。

  • オンライン登録
  • ペーパー試験
  • 実技試験
  • 実技試験の結果を持って窓口で申請

ワシントン州の免許に関する公式サイトはこちらです。

WA State Licensing (DOL) Official Site: How to get your driver license if you’re 18 or older
http://www.dol.wa.gov/driverslicense/18over.html

運転免許は州ごとに管理されているらしく、免許を発行する機関の名前も州によって違うようです。ワシントン州では、DOL (Department Of Licensing) というところで免許を発行してもらいますが、ニューヨーク州だと DMV (Department Of Motor Vehicles) という名前になっています。まず以下のページからオンライン登録を行います。登録が済むと ID が発行されますが、実はこれがそのまま免許 ID になります。

WA State Licensing: License Express registration – Step 1
https://secure.dol.wa.gov/home/newDriver.aspx

事前登録の次はペーパー試験 (Knowledge Test) です。ワシントン州には、なんと日本語版の運転の手引きがあるので、これを読んでみっちり勉強しましょう。試験対策というより、アメリカで運転するための教科書なので、覚えておかないと駄目なことばかりです。DOL のウェブサイトにはオンラインの模擬試験があって、本番もほとんど同じのが出るので、必ずやっておきましょう。目安としては、模擬試験を 3 回連続でやって全て合格点ならペーパーも受かると思います。

WA State Licensing (DOL) Official Site: Driver guide
http://www.dol.wa.gov/driverslicense/guide.html

Practice test
http://www.dol.wa.gov/driverslicense/practicetest.html

ちなみに、日本での交通規則と大きく異なるところは次の点でしょうか。

  • 特別な表示がなければ、赤信号でも、一時停止して安全に右折できる場合は右折可能。
    左折して一方通行に入る場合も同様。これは比較的有名ですね。
  • 踏切では一時停止しない。そもそも踏切がほとんどありませんが。
  • スクール バスが赤ランプを点滅させて停止 (子供が乗降中) している場合、同方向の車線の車は停止。
    中央分離帯や柵などがない片側1車線では対向車も停止。
  • ALL WAY STOP は一時停止して、到着した順番に交差点に進入可能。同着なら右側優先。
  • 黄色の矢印は、もうすぐ矢印が赤になるということ。
  • 黄色の点滅矢印は、対向車優先。

試験で意外と出るのが数字の暗記系です。消火栓の何フィート以内には停止しては駄目、とか、車間距離は 4 秒、など。まあ、模擬試験をやっておけば大丈夫です。タイヤはパンクしたらどうする、とか緊急事態の対応も聞かれます。全部教科書に書いてあるので覚えるだけです。

さて、実際に試験はどこで受けるかというと、DOL のオフィス、もしくは DOL が認定しているドライビング スクールで受けることができます。日本と同じですね。↓のページから場所を探せます。

WA State Licensing (DOL) Official Site: Driver license testing locations
http://www.dol.wa.gov/driverslicense/testlocations.html

上記サイトにも書かれていますが、ドライビング スクールによって受験料が異なります。プランも様々で、複数回の受験や実技試験、実技試験の練習がセットになっているプランもあります。それほど値段にばらつきがあるわけではなく、仕事を抜け出して試験を受けに行く以上、職場からもっとも近いところを選びました。ちなみにここです。

Driving Excellence, LLC | Bellevue, WA 98005
http://www.drivingschoolbellevue.com/

おそらく、どこのスクールでも Knowledge Test は予約なしで受けられます。事前のオンライン登録で発行された ID と、受験料の支払いが必要になります。受付で問題用紙とマーク シートをもらって、鉛筆で書きます。時間は無制限でした。やはり適当です。大抵のところで日本語の試験が用意されているようです。回答し終わって紙を受付に持っていくと、その場で採点され、合格だと実技試験の予約ができます。予約するときに実技試験の受験料も取られました。

さて実技試験 (Driving Test) ですが、日本でペーパーだったこともあり、緊張します。どんな人でも、準備はしておいた方がいいでしょう。試験官や試験を受ける場所によって内容は異なると思いますが、出る可能性のある大技は以下の 3 つでしょうか。

  • 縦列駐車 (Parallel Parking)。
    説明は不要ですね。停車した場所が歩道から 12 インチ以上離れていると減点です。
  • 交差点をバックで曲がる (Backing maneuver とかいう項目) 。
    日本で言うところの車庫入れを、なんと住宅街の交差点でやらされます。路肩にぶつかるとアウトらしいです。
  • 3-Point Turn.
    これはいい日本語がないですね。片側 1 車線など、一発で U ターンできないところで、一度切り返して U ターンをすることです。私のときは出ませんでした。

不安であれば、広い駐車場はどこにでもあるので練習しておきましょう。縦列駐車が不安だったので、Youtube の参考動画を見つつ、会社の駐車場で何回も練習しました。

大技そのものに加えて、ウィンカー (Blinker) の出し方も重要です。縦列駐車や 3-Point Turn の最中でバックをするときも、必ず曲がる方向にウィンカーを出さないと減点されるので注意して下さい。

3-Point Turn もそうですが、日本で聞きなれない単語は覚えておきましょう。重要なのが、"Pull Over" です。これは路肩に停車することを意味します。そして、Pull Over と言われたら何らかの大技が始まる前兆です。

その他の注意点は以下の通りです。日本では高速教習があったりしますが、フリーウェイを走らされることはありません。

  • ハンド シグナルは必ずやらされます。右折、左折、停止を覚えておきましょう。
  • 当たり前ですが、制限速度は守りましょう。試験中は自分の後ろに渋滞ができますが、気にしたら負けです。制限速度を越えると一発で試験中止です。
  • 交差点での左右確認、バックの時の後方確認はとにかく大げさにやりましょう。これは日本も同じですね。
  • Pull Over と言われたときに、停車する場所に注意しましょう。歩行者安全区域から 20 フィート以内、消火栓から 15 フィート以内、踏切から 50 フィート以内、歩道から 12 インチ以上、ドライブ ウェイから 5 フィート以内、に停めると減点です。私のときは消火栓が近くにあって減点されました。そんなの知るかよ・・。引っかけとか意地悪だわ・・・。
  • 坂道での駐車方法は必ず聞かれます。歩道の縁の有無、上り坂下り坂、それぞれでのハンドルを切っておく方向は必ず覚えましょう。平らなところでも、ここを上り坂だと思って停車しろ、とか言われます。それと、サイドブレーキも忘れてはいけません。
  • ハザードは使わない。アメリカでは、路肩に停車したときもハザードは点けません。サンキューハザードは論外です。車が故障したとき以外で使ってはいけないので、試験で使うことはないでしょう。

DOL による公式の実施要綱は↓です。

WA State Licensing (DOL) Official Site: Driving test
http://www.dol.wa.gov/driverslicense/drivingtest.html

そんなこんなで準備を終えたら、実際に実技試験を受けにいきましょう。もちろん車でドライビング スクールまで行くわけです。おかしな話ですね。ただし一点注意。日本で免許を持っているのであれば、国際免許を取得することで 30 日間 (実際はもうちょっと長くても OK らしい) はワシントン州で運転できます。したがって、レンタカーでドライビングスクールまで行っても OK です。日本で免許を持っていない、もしくは国際免許を取得していない場合は、もちろんアメリカで運転してはだめです。誰か免許を持っている人に連れて行ってもらう必要があります。

受付に行って、実技試験の試験官にレンタカーの書類やら保険の書類やらをチェックされて、出発です。最初に各種ランプのチェック、ハンドシグナルの確認があってから、ドライビング スクールの敷地を出て付近の公道、住宅街で試験が行われます。1 時間弱でしょうか。当たり前ですが、天気がよくて明るいときに受けるとやりやすいと思います。

試験が終わると、その場で採点されて、すぐに合否が伝えられます。100 点満点の減点方式で、80 点以上で合格です。なお、縦列駐車が 0 点でも他ができてれば受かります。

合格したら、ドライビング スクールを後にして、DOL のオフィスへ向かいます。ここでも、入り口のところの機械で整理券を取って、並びます。窓口で事前登録の ID を伝えると、その場で写真を取られて、その日は紙でできた仮の運転免許証が発行されます。このときに発行料みたいなのを払う必要があるのですが、私の行った DOL は VISA が使えませんでした。日本の Mastercard で事なきを得ましたが、要注意です。現金も持っていたほうがいいかもしれません。正式な免許証は、一週間後ぐらいに郵送で送られてきます。仮の運転免許証でも Picture ID として扱われるので、アルコールの購入のときにいちいちパスポートを見せる必要がなくなります。

アメリカでエンジニアになるということ – #4 アメリカでの手続き

次にアメリカでの手続きについて書きます。一つ一つの手続きはさほど難しくありませんが、電話したり現地へ行ったり、郵送されてくるのを待ったりするので面倒、かつ時間がかかります。さすがに引越しの日は半日休みましたが、それ以外は何とか通常業務の合間にできました。遅れるほど仕事も忙しくなってくるので、そういう意味でも急ぐに越したことはないです。進める順番も重要で、同時に全部始めることはできません。

私が実際に進めた順番は以下の通り。

  1. 銀行口座の開設
  2. 携帯電話の購入/契約
  3. ソーシャル セキュリティ カード (SSC) の取得
  4. 運転免許の取得
  5. 車の購入
  6. アパート探し
  7. 船便の荷物の搬入

多くのブログに記載があり、会社の法務の人にも聞いて確かめたので 2013 年 10 月現在でも変わらないはずなのが、SSC は入国してから 2 週間ぐらい経過してから申請する必要があるということ。これは、入国したという情報がソーシャル セキュリティー側のシステムに反映されるまでに時間がかかるとかなんとかいうのが理由らしいです。バッチ処理にしても遅すぎる気がしますが・・・。というわけで、SSC の申請はすぐに始められません。

次に重要なのが銀行口座ですが、SSC がないと開設できないという情報と、SSC がなくても何とかなった、という情報が混在しているようです。これは、銀行のポリシーや、受付の人のやる気に左右されるようです。SSC がないと保証金を求められた、という情報もあったので、どちらかというと SSC は必須ではない気がします。ということで、アメリカに来たら初めに銀行口座の開設をやりましょう。私の場合は、窓口に行ってパスポートとオファーレターを見せると、その場で Check Account と Saving Account を開くことができ、VISA 対応のデビット カードをもらえました。クレジット カードとオンライン バンキングの申請は SSC がないとできませんでした。

銀行口座ができたので、駄目元で携帯ショップ (AT&T) に行ってみたところ、何の問題もなく携帯の契約もできました。各種手続きで電話をかけたり、電話番号を記載したりすることが多いので、携帯電話も早めに確保しておいたほうが楽です。日本と同様にアメリカでも、固定電話を契約せず、携帯だけを使うのが一般的になりつつあります。特別な理由が無ければ固定電話は不要です。

この後は SSC の申請ができるようになるまで特に何もしていませんでしたが、運転免許の取得は SSCがなくてもできるので、時間があれば免許を取っておきましょう。早めに免許を取って車を購入できれば、レンタカー代を節約できます。免許については後でまとめて書きます。

SSC の申請は簡単です。まず、ソーシャル セキュリティのウェブから、SS-5 という申請書をダウンロードします。いつの間にかウェブサイトがリニューアルされて分かりやすくなっていました。当時は非常に表示が遅かった・・。

Social Security Number and Card
http://www.ssa.gov/ssnumber/

SS-5 Form
http://www.ssa.gov/online/ss-5.pdf

SS-5 は PDF 形式で、署名以外のところはオンラインで記入できます。あとは印刷して署名するだけです。SS-5 の紙はソーシャル セキュリティ オフィスにも置いてありますが、自宅で記入したほうが楽です。

SS-5 を記入したら、最寄りのソーシャル セキュリティ オフィスへ行かないといけません。以下のサイトで探して、車で向かいましょう。Google Map で “Social Security Administration” で検索しても出てきます。持ち物は、SS-5 とパスポート、I-94 を印刷したものです。

SSA Office Locator Social Security Office Locator, Social Security
https://secure.ssa.gov/ICON/

朝に行きましたが、窓口が開く前から 10 人ほど並んでいました。ここでの流れは、ビザ申請の時の大使館とほぼ同じです。入り口のところに機械があり、New application みたいなボタンを押すと受付番号が書かれた紙が出てきます。その番号が呼ばれるまで適当に待ちましょう。大使館と違って 3 時間も待たされることはなく、20 分ぐらいで呼ばれました。ビザに問題がなければ、特に突っ込まれることもなく申請書を出すだけで手続きは終わり、カードは後で郵送されます、と言われて終了。このときにソーシャル セキュリティ ナンバーは教えてもらえないので、カードが来ないと分かりません。一週間後に届きました。番号は 7 桁なので、暗記しておくとよいです。なお、番号が悪用されることを防ぐため、カード自体は持ち歩かず金庫などに入れておけ、と書かれています。覚えた番号をメモしておくのも避けたほうがよさそうです。

アメリカでエンジニアになるということ – #3 アメリカ入国

入国審査

なんだかんだで時は過ぎ、7/16 に渡米を迎えました。ケチって大韓航空のインチョン国際空港経由です。機内食でビビンバが出たこと以外は、特別なこともない快適な空の旅でした。キムチは出てこなかった。そう言えば日本海は East Sea になっていた。

CIMG3289 CIMG3284 ビビンバと East Sea。

アメリカへの入国は 3 回目で、これまでの 2 回は前述の通り 2 週間と 1 週間なので、ビザなしの ESTA だけで入国していました。ESTA とは、ビザが免除される代わりに、お金を払って事前にオンラインで必要事項を登録しておく仕組みです。

ビザサービス | 米国大使館 東京・日本
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html

そもそもビザというものを取得して入国することが人生初なので、入国審査がどうなるのかすらよく分からない状態でした。ビザそのものに、承認済みの I-797 またはI-129S を提示しなさい、と書かれているので、それを求められるんだろうなと予想してはいましたが。それと、ビザ取得をサポートしてくれた弁護士から、入国したら I-94 とスタンプ入りのビザのコピーを送ってくださいねー、とか言われていて、調べると、どうやら I-94 という紙切れが飛行機で配られるらしいところまでは把握していました。が、大韓航空の CA は税関の申告書しかくれない。I-94 ってのが欲しいんだけど、というと、いや、あなたは必要ないはず、とか言われる。いやいや、それおかしいから。まあ入国審査のところにあるでしょう、ということで空港に降り立ちました。ところが空港にも置いてない。おいおい、もう知らんぞ、ということで入国審査へ。パスポートを見せると、「お、アメリカで何やるんだ?エンジニアか?」とフレンドリーに聞かれて、yes とか言うと、指紋とって終わり。ん、簡単すぎるだろ。ESTA のときより簡単だ。それに、I-797 とか見たくないんですか。ねえ。

入国審査官に I-94 ってのが欲しいんだけど、と聞いてみると、ああ、あれはオンラインになったから、俺たちは管理しなくてよくなったんだ、とか言われる。ん、もうさっぱり分からない。後になって調べたところ、到着するちょっと前の 2013 年 5 月に紙の I-94 が廃止され、オンラインに移行していたことが判明。

CBP to Rollout New Arrival/Departure-Record Process for Foreign Visitors – CBP.gov
http://www.cbp.gov/xp/cgov/travel/id_visa/i-94_instructions/i94_rollout.xml

I-94 という書類がなくなったわけではなく、ウェブ上でパスポート番号などの情報を入れると、滞在期限や I-94 の番号が表示されます。I-94 を常時持ち歩く必要はなくなったわけですが、念のため、I-94 は印刷しておいたほうがいいと思います。確か SSC の申請で必要になりました。あと、入社手続きでも必要になります。

I-94 Admission Number Retrieval
https://i94.cbp.dhs.gov/I94/request.html

ビザと I-94 にはそれぞれ有効期間があり、私の L1-B ビザは 5 年、I-94 は 3 年の有効期間となっています。この違いがけっこう重要なようです。以下の解説が丁寧で分かりやすかった。

ビザに示されている期限と合法的にアメリカに滞在できる期限の違いについて
http://www.jinken.com/visainfo/guide30.asp

I-94 が紙だったころは、I-94 を持ったままアメリカから出国してしまって不法滞在と見なされるケースが少なくなかったようです。オンラインになったということは、パスポート番号に紐づいて出国情報が管理されるのだろうか。それなら合理的だ。

レンタカーとフリーウェイ

無事入国審査を終え、東京の暑さもどこへやら、快適なシアトルに降り立ちました。前日友人と 1AM 頃まで酒を飲み、そのあとも頑張って夜更かしをしていた (ホテルまでの道順を頭に叩き込むなど) 成果が表れ、韓国からシアトルまでの便では睡眠をとれたので、ジェット ラグはほとんどありませんでした。

そしてアメリカでの最初の関門。レンタカー。もちろん外国で運転したことなどありません。面白いことに、空港のビルにレンタカー会社のカウンターがあるのではなく、まずは空港からシャトルバスに乗り、レンタカー会社が寄せ集められている独立したビルに向かいます。そこで予約していたレンタカー会社のカウンターに並んで契約する流れです。

適当な英語が通じたのか、なんだかよく分からないまま車が借りられました。必要な書類は、パスポートと国際免許、あと日本の運転免許証も必要でした。支払は日本のクレジット カードです。なお、国際免許は 1 年間有効ですが、ワシントン州では 30 日以内に免許を取得しないといけないことになっています。州によって異なるので、予め調べておきましょう。

車自体は借りられましたが、困ったことに予約していた GPS (ナビ) が用意できなかったとか言われる始末。困ったらグーグルの地図使え、とか。いや携帯持ってないから。まあ、道順は覚えてきたし、自分で書いた地図もあるから行くしかねーなー、ということで車に向かうことにしました。赤のトヨタカムリ。下から二番目のクラスなのに大きくないか。

WP_20130721_001 シアトル ダウンタウンにて。いい車だった。

車の置いてある場所ですが、カウンターが入っているビルが巨大な立体駐車場と一緒になっていて、カウンターで階と番号を渡されるので、車が駐車されているところに行って、あとは勝手に出て行く、という感じです。駐車場は 5 階建てぐらいあってかなりでかい。鍵はカウンターで渡されるのではなく、車の鍵が開いていて、車内に置いてあるという仕組み。車体のチェックとかそういうのは一切ありません。なお、返却時にもそういうチェックはありませんでした。大雑把な国アメリカ。

当たり前ですが左ハンドル。でもアクセルは右、ブレーキは左でいんだよね、とか、本当にウィンカーとワイパーが逆なんだなーとかいろいろその場で遊ぶ。さあ行けそうだ。

空港を出るといきなりフリーウェイ走行。高速道路で練習しておいてよかったー、と思いながら、奇跡的にホテルまで一度も道を間違えずに着きました。後日何度もフリーウェイの出口を降り損なったり、交差点で曲がり損なったりしたことを考慮すると、この日ミスなくホテルまで行けたのは、神の啓示としか思えない。持ってるわ、自分。

後々覚えていくことですが、アメリカのフリーウェイと日本の高速道路は似ているようで、違いも多いです。

  • フリーウェイは基本無料 (一部有料)。出口で降り損なっても安心です。
  • サービスエリアなどは基本的にありません。そもそも無料なので、トイレや食事は適当な出口で降りて済ませれば OK。出口が近づくと、ホテルやファスト フードなど、近くにある施設のロゴが書かれた看板が立っていることもあります。
  • 速度制限はありますが、場所によって異なり、標識が出ています。基本は 60 マイル、見通しがよいところだと 70 マイルもありました。
  • 出口は番号で覚えましょう。日本の高速道路では地名ですが、こちらは出口に番号がついているので、予め降りる番号を覚えておくと、間違えなくてすみます。ただし、この番号は連番ではなく起点からのマイル数になっているため、欠番があることに注意。
  • 道路工事などで、終日閉鎖されることがあるので注意。一般道に Detour と書かれた看板が出ているので、それで迂回します。当然ものすごい渋滞になります。フリーウェイが閉鎖されている日は、家でゆっくりしましょう。

フリーウェイに関しては、いろいろな情報があり、例えばこれ↓

海外レンタカーマニュアル – 世界のバケーションレンタル
http://jpn.vacationhomedirect.com/rentacar_1.html

そんなこんなでホテルにチェックインできたので、7/22 に業務を開始できることはほぼ確定。日本でいい加減に線引きしてきた予定がちゃんと機能していることに驚き。しかし、手続きはここからが長かった。

アメリカでエンジニアになるということ – #2 お金の話

日本で各手続きを済ませていましたが、いちいちお金がかかります。後で 150 万円もらえるとは言え、一時的に立て替えないといけません。それまでアメリカに行った後のことはほとんど何も考えていなかったのですが、現金はどのぐらい持っていけばいいのか、銀行口座はどうするんだ、と不安は絶えません。

出費の概算は以下の通り。頑張れば 150 万円以内にはできそうですね。特に、アパートを決めるのが遅く、さらに即入居可能な物件ではなかったのでCorporate Housing 代が膨れ上がっています。物をさっぱり捨てられる人は、引越し代も 30 万程度には抑えられると思います。レンタカーは、とりあえず入れる保険には全部入っておいたので高いです。これは、レンタカー屋の保険ではなく、自分で加入した保険で賄う、という方法でコストを抑えられるようです。

  • ビザ申請の代金・・・2-3 万?
  • 引越し・・・50 万円
  • 航空券・・・10 万円
  • ホテル・・・15 万円
  • Corporate Housing・・・40 万円
  • レンタカー・・・40万円

貯金もあるし、多少赤字になるのはいいのですが、これらの支払いは全て日本のクレジット カードを使って支払うことになります。普段そんなにお金を使わないので、カードの限度額の合計は 150 万円もない・・・。会社から支給されている Amex Corporate Card がありましたが、これは日本の会社を退職した時点で無効になってしまうので、アメリカでは使えません。というわけで、まずはクレジットカードの限度額を一時的に引き上げることで 2 ヶ月分だけ 160 万円分の枠をゲットするところからお金の準備が始まります。カード会社にもよると思いますが、私の場合は 2 枚のカードの限度額を増枠を電話でお願いして、翌営業日には対応してくれました。

次にアメリカに行ってからの生活費の問題。アメリカに行ってすぐに銀行口座を開けるとは思っていなかったので、10 万円ぐらいは現金で持っていくとして、それが尽きたときの心配がありました。これについては、シティバンクの米ドル普通預金を開設しておくことでとりあえず回避。ここでシティバンクについて説明しておきます。

日本のシティバンクでは、以下の口座を開設できます。それぞれ異なるもので、口座番号も別です。

  • 円普通預金
  • マルチマネー普通預金
  • 米ドル普通預金

Citibank | 国内・海外で使う | シティバンク銀行で口座開設
http://www.citibank.co.jp/banking/bankingcard/

ここで特徴的なのは米ドル普通預金と、その口座からお金を引き出せる外貨キャッシュ カードの存在です。外貨キャッシュ カードは日本国内では使えませんが、アメリカの大抵の ATM でお金を引き出せます。ただし引き落とし時に手数料が $2 かかります。米ドル普通預金へは、円普通預金から、マルチマネー普通預金経由でお金を振り替えることができます。私の場合は会社の得点で手数料が無料になるという恩恵があり、助かりました。

ただし、シティバンクの米ドル普通預金といえど、あくまでも日本のシティバンクの口座に過ぎず、アメリカのシティバンクの口座ではないことに注意が必要です。米ドル普通預金には、マルチマネー普通預金経由でのみお金を預け入れることができ、キャッシュカードは引き出し専用です。

一日の引き出し限度額は最大 $3,000 です。が、大抵の ATM は $600 が限度額になっています。これは、ATM がお札を 30 枚以上を扱えないからです。仮に $100 札が流通していれば $3,000 引き出せる気はずですが、今のところ $20 より額面の大きい紙幣を見たことがありません。シティバンクの口座は後で車を買うときに役に立ったのですが、この制限のせいで不便なことになりました。

シティバンク以外の選択肢として、MUFG のカリフォルニア アカウントがあります。私はメインバンクがみずほなのと、シティバンクの手数料無料が魅力だったのでこちらは選びませんでしたが、このサービスだとアメリカの口座を持てます。

海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント》 | 三菱東京UFJ銀行
http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/index.html

日本の銀行が提供している海外送金の仕組みを使うこともできそうですが、手数料が 5,000 円ぐらいかかるのと、手続きがかなり面倒そうなのでパスです。よっぽど高額が必要にならない限りは、海外送金は不要かと思います。

実際は、到着してすぐに銀行口座を開くことができました。事前に調べた情報によると、ソーシャル セキュリティー ナンバーがないと駄目な場合と、なくても OK な場合があり、銀行や受付の人によって異なるようです。ただ、留学ではなく就労ビザで行く場合は、当然給与口座が必要になるわけで、もし銀行の窓口で断られた場合は会社に聞いてみるのが一番かと思います。

多くのブログに書かれていますが、アメリカで銀行口座には Check Account と Saving Account というのがあります。それぞれ日本の当座預金と普通預金に相当するものです。日本で個人が当座預金を持つことは少ないと思いますが、アメリカでは 2 つとも作ることが多いようです。どちらの口座も同じように使えますが、Check Account ではデビット カードを作ってもらえます。Saving Account のデビットカードがあるかどうかは不明です。日本のデビット カードとは異なり、VISA 対応なので、VISA が使えるところであれば世界中でデビット カードが使えるはずです。これは日本にはない便利さです。VISA マークがついているからと言って、クレジット カードではありません。日本では、VISA = クレジット カードのような図式になっていますが、VISA というのはあくまでも決済手段であって、種別で言うと Paypal と同列です。

クレジット カードの申請には、必ず SSN が必要になります。デビット カードがあれば、スーパーやガソリンスタンド、インターネット ショッピングなど全ての支払いは可能なので、基本的にはクレジット カードは不要です。よく言われるように、現金を使う場面もほとんどありません。ただし、多くの人が財布を持たないとか、みんなマネークリップを使っているということはありません。胸ポケットのある服を着ないので、長財布は全然見かけませんが財布は使います。クレジット カードは、クレジット ヒストリーを作る用途と割り切って持っておいたほうがいいと思います。家の購入や、車のローンを組む予定がなければ、それほど必要ないのかもしれませんが。

また、Check Account を作ると小切手帳をもらえます。映画でしか見たことがありませんでしたが、アメリカでは保険や家賃の支払いなど、小切手を使う場面が多々あります。遅れているとしか思えない・・・。最近はオンライン決済ができるところが増えてきたようです。アパートでも、オンラインで家賃が支払えます、と謳っている物件が幾つかありました。アメリカ人も小切手は不便だと思っていたということでしょうかね。

最後に ATM の話をもう少し。アメリカの ATM でも、もちろん現金の引き出しや預け入れが可能です。引き出しが withdraw で、預け入れが deposit です。いくつかのブログで、アメリカの ATM は現金を預け入れるときに紙幣を数える機能がなく、封筒に入れて後日人間が回収する、とかいう衝撃の情報を目にしましたが、少なくとも私が使う ATM は現金をちゃんと数えてくれます。ただし $20 札までしか使ったことがなく、$100 札を入れられるかどうかは不明です。もちろん、硬貨を取り扱うことはできません。こういうところは日本が最高に進んでいます。さすが自販機の国。

ただしアメリカにも硬貨を取り扱える自動販売機はたくさんあります。ちゃんと動くか不安にはなりますが。とあるコイン ランドリーでは、25 セント硬貨しか使えませんでした。しかし、乾燥機を回すのには $2 かかります。つまり、毎回コインを 8 枚も入れないといけません。当然そんなに持っているわけがないので、別のところで両替してもらうわけですが、効率悪すぎます。額は決まっているのだから、初めから 1 ドル紙幣使えるようにしておけよ、と。アメリカはこのような不思議なことが多いです。でも、アメリカ人が日本に来ても、同じようなことを我々日本人が思いもよらないところで感じているのでしょう。例えば、デビットカードが VISA 対応じゃない!とか。

アメリカでエンジニアになるということ – #1 ビザ

面接に受かってめでたくオファーをもらうと、すぐにビザの申請手続きが始まります。今回私が取得したのは L1-B というビザ。手元のを見ると期限は 5 年。これは、専門職を持つ者として、アメリカの会社 (日本の会社の海外法人も含まれる) に駐在できるというものです。

米国政府による公式情報はこちらです。

米国ビザ申請 | 就労ビザ – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-typework.asp

申請者から見た取得までの流れは大体以下の通り。I-129S のように、"アルファベット-数字 " で書かれているのは、書類の種類です。ビザ申請に限らず、公的な書類には大体こんな感じの名前がついています。

  1. 申請者が必要な書類を会社に送る。
  2. 会社が移民局に申請し、承認を得る。
  3. 承認された書類 (I-129S と I-797) を郵送してもらって受け取る。
  4. ビザ申請用の写真をゲット。ソフト コピーとハード コピー両方が必要です。
    高いですが、写真屋 (某ソフトではなく) で用意してもらうのが無難です。
  5. オンラインでビザを申請 (DS-160) し、面接を予約。このときに写真もアップロード。
    質問が多いので、30 分ぐらいはかかります。週末にゆっくりやりましょう。
  6. 大使館に行ってパスポートを預け、面接を受ける。結果はその場で伝えられます。
    面接に通った場合は、パスポートを預けたままその日は終了です。
  7. 後日、ビザが貼られたパスポートが郵送されてきます。

これまでの面接は、自分を雇うと会社にメリットがありますよー、ということを伝えるものですが、今度は同じことをアメリカ政府に対して行います。今回は L1-B なので、自分の持つ技能を使ってアメリカで働くことで、アメリカにこんな利益があります、ということを伝えないといけません。上記公式サイトに [補足書類] として書いてありますが、申請者側で用意する書類には、以下のようなものがあります。

  • 大学の成績表、卒業証明書
  • 各職歴における上司の推薦状
  • 自分の持つ専門知識の内容と、それを新しいポジションでどう活かせるのかの説明

オファーをもらって会社が OK を出しても、政府がビザを発給しなければ働けません。また、ビザ申請に時間がかかり過ぎるとオファーが取り消されるという可能性もゼロではないので、ビザが発給されるまでは気が抜けません。というか、実際に現地に行くまでは一切気が抜けません。

最初の 2 つは、大学に行ったり、上司本人に会いに行ったりしないといけないので、時間がかかります。また、時差のせいでアメリカとのやり取りも時間がかかるので、とにかく急いで効率よくやりましょう。私の場合は時間のロスがあり、2 ヶ月近くかかってしまいました。そのぐらいは普通みたいですけど。やはり大学の勉強は真面目に、そして円満退職が重要ですね。人生どこで何が必要になるか分からないものです。

事前の懸念としてあったのは、私の場合は学部の専攻が生物化学で、仕事とまったく関係ないということ。場合によっては、専攻とは違う仕事に就いている理由を問われると言われました。言われた、というのは、アメリカ側では弁護士がビザ申請の書類の作成を手伝ってくれているためです。このことは、申請時に G-28 という書類で正式に伝えます。例えば 3 つ目の専門知識の説明は、まずは自分で書いて、その弁護士にメールで送るわけですが、それに肉付けがなされたものが各申請書類と一緒に送り返されてきます。このとき、書いてもいないのになぜか自分が SQL Server の専門家にもされていて驚きましたが、あれは明らかにコピペ・・・。そんなんでいいのか。まあ、知識としてないわけでもないので、そのまま大使館に出しちゃいましたが。基本的には自分への賛辞で埋め尽くされているので、読んでいて恥ずかしくなってきます。

さて、無事にアメリカから書類が届いたら、米国大使館のウェブサイトからオンラインで申請を行います。が、このときに写真をアップロードする必要があるので、先に準備しておきましょう。申請書類が届く前にやっておくと効率がいいですね。ソフトコピーとハードコピーの両方を発行してくれる証明写真の機械が見つからなかったので、適当な写真屋で撮ってもらいました。アメリカのビザ用と言えば、写真屋側でやり方を心得ているはずです。念のため、写真のレギュレーションはこちら。

米国ビザ申請 | 写真および指紋 – 日本 (日本語)
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-photoinfo.asp
http://cdn.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-photoinfo.asp

写真が用意できたら、いよいよ申請です。具体的には、オンラインで DS-160 というフォームを埋めて送信するという方法になります。サイトはこちら。

Nonimmigrant Visa – Instructions Page
https://ceac.state.gov/genniv/

この中で、アメリカから送られてきた I-129S を見ないと埋められない項目があるので、書類が来る前に申請を終えることはできません。申請ページには日本語訳もあるのですが、翻訳が紛らわしいので英語でやったほうが無難です。例えば Receipt Number の翻訳が申請番号、となっていた記憶がありますが、これは I-797 を見ると I-129S の Blanket petition approval number と同じです。また、Petitioner が請願者となっていますが、これは自分ではなく会社名です。何せ I-797 が英語なので、申請も英語でやったほうが項目名の比較が簡単です。それと、有効期限を自分で入力する項目があるのですが、I-797 を見ると Petition Valid Indefinitely と書いてあって期限が書いてありませんでした。9999/12/31 みたいな日付は入力できなかったので、5 年後の日付を入れておきました。面接のときに特に突っ込まれることはなかったので、これでおそらく正解でしょう。最後に写真をアップロードして DS-160 は終了です。

DS-160 送信の後、同じサイトからそのままオンラインでお金を払うと領収書番号が発行されます。ここまで来て、ようやく面接の予約ができるようになります。私のときは、1 週間ぐらい先まで埋まっていました。早めが肝心ですね。

いよいよ面接です。ここで申請が却下されると非常にまずいので、けっこう緊張します。終わってみるとビビる必要はなかったのですが、終わる前はしょうがないです。なんと Youtube に日本語の公式ビデオがあるので、一度は見ておくといいかも?

アメリカ・非移民ビザ面接の手順【アメリカ大使館公式ビデオ】 – YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=GxOZrZegdTk

当日の手順や持ち物は、下記ページが分かりやすいです。 (東京の場合) 書類を重ねる順番まで指定されています。申請するタイミングによって持ち物が変わる可能性があるので、各ブログを信用せず、面接前に大使館/領事館のウェブサイトをしっかり確認しましょう。

非移民ビザ | 米国大使館 東京・日本
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-nivinterview-procedures.html

私が参照したブログでは、レター パック 500 を自分で持っていくという情報が幾つかありましたが、私のときは必要ありませんでした。あと、DS-160 確認書の印刷はモノクロで大丈夫です。プリンターを持っていない人はコンビニでできます。

大使館でもお金を払う必要があります。ビザの種類にもよりますが、けっこう高い。面接を行う部屋でお金も払うのですが、クレジットカードが使えるので現金で持っていく必要はないです。ただ、使えるかどうか微妙なクレジット カードであれば、念のため現金も持っていったほうがいいかもしれません。日本円だけでなく、米ドルでも払えます。って日本人には関係ないか。

YouTube の公式ビデオにも指摘がありますが、予約したときの時間は、あくまでも大使館の前に集合する時間なので、実際に面接が始まる時間ではありません。ただ、けっこう行列が長いので少なくとも 30 分前に着いているぐらいがいいかもしれません。私は朝一で行ったのですが、既に 20 人以上は並んでいたと思います。ビザの更新と思われる外国人と、学生っぽい人たちが大半。親と来ている人 (たぶん高校生) もけっこういた。リッチな家庭ですな。

さて面接ですが、普通に窓口で会話するだけです。言語は英語ですが、中身は市役所での手続きと対して変わりません。隣の人の会話内容とか聞こえちゃいます。私の場合は、「アメリカで何するの?」と、「それは今の仕事と同じ?」 の 2 つを聞かれただけでした。時間にして 5 分ぐらい。でも待ち時間は 3 時間。後から来た人が続々と面接を受けて帰ったりするし、待っている間、超不安になります。携帯は受付で預けているので、暇です。留学生はけっこうすぐ呼ばれてささっと帰っているようでした。部屋にテレビが設置されていて、アメリカの素晴らしさを伝える内容が流れていますが、すぐに見飽きてしまうので本を持っていきましょう。待ち時間はビザの種類や書類の内容によるのでしょう。留学生っぽい人たちは早かった。というか会社から送られてきた私の書類がほかの人に比べて明らかに分厚かったと思います。

会社が小規模な場合や、事業内容によっては質問が多いようです。テロに関係しそうな、原子力、宇宙工学、生物、物理、化学系なんかはいろいろ聞かれるような気がします。コンピューター系だと暗号などのセキュリティー技術あたりはチェックされるようです。DS-160 にもそんな設問がありました。

面接の最後に、「許可されました」 という紙をもらえるので、その日はそれで終了です。あとは、待っていればビザが添付されたパスポートが郵送されてきます。

アメリカでエンジニアになるということ

生活も落ち着いてきたので、久々にブログでも更新しましょうかね。タイトルの通り、アメリカで働くことになりました。シリコン バレーではありませんが。そこで、数回に分けてこれまでの経緯をまとめてみます。と言うのも、ビザの取得に始まって、アメリカで散髪するときの英語など、あらゆるところで先人達のブログ記事に助けられたので、自分の経験も後に続く人の役に立てばいいな、という単純なモチベーションがあるからです。アメリカのエンジニア面接について興味がある人もいそうな気がするので、面接の準備や面接で思ったことについても後々書きます。

さて、思い返せば、当初思っていた以上に長い道のりでした。日本での手続きでは、時差や文化の違いによって手続きが遅々として進まず、アメリカに行くのが嫌になったぐらいです。さらに、アメリカに着いてからの手続きは日本での手続きより多く、永遠に終わらないかと思えるほど。かつ、新しい仕事を覚えながらこなすわけで、ストレスは大きいです。もちろん、エンジニアとしてはこれからが本格的な勝負です。

今のポジションに応募してから、今日までで日付の記録がある主なイベントは以下の通り。いちいち決断力が求められます。

12-1 月: 応募
2 月: Technical Screening (面接を受けるための面接)
2 月: Technical Screening に通って、面接日程が決まる。
3月: 面接 (Lync を使ったオンライン会議 x5)
3 月末: めでたくオファー。
6/1 アメリカから申請書類到着。
6/14 米国大使館でビザ申請。
6/17 ビザ発給日。家に到着した日は忘れた。
6/23 退去通知。
6/24 引越し業者による部屋の下見。
7/10 日本での最後の仕事 (最初で最後のワークショップ講師) 終了。
7/12 日本での最終出社日。
7/14 荷物の搬出。
7/15 アパート退去。
7/16 渡米。空港でレンタカーを借りてホテルへ。そのあとオフィスへ行って挨拶。
7/19 銀行口座、携帯電話ゲット。
8/1 ホテルから Corporate Housing に引越し。
8/2 SSC (ソーシャル セキュリティー カード) 申請。 確か 8/10 に届いた。
8/16 運転免許のペーパー テスト。
8/17 アパート見学。
8/19 アパート契約。
8/23 運転免許の実技試験。無事パスしてその日のうちに DOL で免許取得。
8/31 新車購入。
9/14 Corporate Housing からアパートへ引越し。船便の荷物の搬入。
9/17 インターネット開通

自分自身について書いておくと、留学経験なんてものはなく、これまで 3 週間以上日本を離れたことはありませんでした。その 3 週間とは、学生時代の語学学校 2 週間 (イギリスでホームステイ) + フィンランド観光。アメリカには、会社のトレーニングで 2 回 (2 週間と 1 週間) 行っていたので、街は一応知っているという状態。英語力はまあ・・・日本にいれば中の上ぐらいかもしれませんが、こっちでは最底辺。とにかく聞き取るのが苦手。英語の電話は今でも恐い。

忘れちゃいけないのが運転経験。8 年前ぐらいに学生らしく山形県の合宿免許で取得して以来、レンタカーで数回運転しただけの筋金入りのペーパードライバーだったわけで、今回の渡米における最大の懸念といってもいいぐらいでした。何とかなるものです。

メールでオファーをもらったとき、明らかに人生が大きく変わったはずなのに、あまり感情が沸いてこなかったのが不思議でした。それどころか、アメリカに来て仕事をし始めても、いまだ現実感がない状態を引きずっているような気もします。9/14 にアパートへ引越し後ひたすらダンボールを開けているとき、もう後戻りできんなー、ぐらいは思いましたが。それだけ日本での生活が染みついていたのでしょう。海外で仕事をするというのは、一社目に就職してソフトウェアの世界に迷い込んでからの目標ではあったのですが、飛び上るほど大きな喜びを味わった、というタイミングは結局得られませんでした。もちろん嬉しいのは事実ですが、大学に合格したときとは大違いです。人生があまりにも大きく変わるとこんなもんなのですかね。